『潰した人の数なんか』










「お前、怒ると怖いんだろ?」

「何、突然?」

「否、別に…。七原と話してて、そう思ったから。」

「秋也と?」

「ああ。けど、七原は鈍いんだな…。」

「まあ、それに関しては否定しないけど…。」

「それってどっちだよ?…ま、どっちでも良いけど。で、どのくらい返り討ちにしたんだ?」

「返り討ちって…。」

「似たようなもんだろ?」

「…。」

「どうなんだよ?」

「…そんな奴等の数なんか、一々記憶に留めてなんかないよ。」

「言うな。」

「ふん、そんなの覚えるだけ無駄だろ?」

「違いない。」












fin.





04.03.04