色気
19*7 + 2*12*2 + 11



「どうしたら色気って出ますか?」
「「は?」」
「だーかーらーッ!色気!!!」
「…何で突然、色気?」
「んー?ケータが、手を出してこないのは、俺に色気がない所為かなって。」
「あー…。」
「だから色気、か。」
「うん。手っ取り早い方法って言えば、女装とか?」
「うーん…、そっちへ行っちゃったか。」
「そりゃダメだろ。一層固まって呆然となるのがオチだって。」
「確かにね。」
「つーかな、アイツの場合は色気云々以前の問題だと思うぞ。」
「それは俺も思う。」
「えー、やっぱり?じゃあ、どうしたら良いと思う?」
「どうしたら、ねえ…。いっそのコト、お前が押し倒してみれば?」
「ええ、無理だよ。体格差があるんだし。」
「そんなコトもないと思うよ?」
「え?」
「例えば、座ってる時を狙うとか。」
「ああ!」
「足を引っ掛けて、転ばすとかな。」
「それでもダメなら、一服盛ればイチコロだって。」
「成る程、そっかぁ!二人共、ありがとうッ!!早速実践してみるよ!!!」
「おー、頑張れよー。」

(………、俺は友人として止めるべきなのか?教えるべきなのか?
 それ以前に、ナチュラルに俺を無視して会話を進めるなら。
何だって俺の居る時に、態々そんな話しをするんだ?わざとか?わざとなのか??
こんな胃が痛くなる毎日、いい加減もう嫌だ…。)






杉村=不憫が成り立ってきてるサイトですね。