No51.「綺麗事だ」 (飯+杉)

「自分以外の誰かのコトを、全て知るコトなんて無理だし。不可能なコトだと思う。」
「そうだな。」
「でも中には、自分には相手のコトは全てお見通しで、解ってるっていう人もいると思う。」
「そんなのは傲慢だろうし、綺麗事だろうな。」
「うん。けど解らないからこそ、相手のコトを解ろうと努力をする。」
「ああ、お互いが歩み寄らなければ、何も変わりはしないからな。」
「けどさ。それでもどうしようも無い時も存在すると思うんだ。」
「確かにな。」
「だから、七原の言ってるコトが、たまに解らなくても、
それは俺が悪いわけじゃないと思うんだ…。」
「ああ、俺だってたまに解らないさ。
誰の所為でもないさ、それにあの独特の世界観を理解するのは至難の技だ。」
「そうだよね。良かった、そう思ってるのが俺だけじゃなくて。」

No52.「なんてね」 (国信)

プレゼントを貰うとしたら、何が良いかって?
うーん、突然言われてもね。コレと言って特に思い浮かばないけど…。
そうだな、形に残る物は、あんまり欲しくないかな。
どうしてかって?
何て言うか、重くなるから。かな?
そういうのは、ちょっと苦手というかさ。そうゆうわけで、出来れば消耗品等が良いな。
ああ、でも。皆が一生懸命選んでくれた物だったら、何でも嬉しいよ、ホントに。
だってね、その時は俺のコトだけを考えてくれてるわけだろ?
だから、物なんか貰わなくても、その気持ちだけで俺は充分なんだ。
大切なのは、何を贈るか。じゃなくて、気持ちだからさ。
なんてね。
ちょっと、くさかったかな?
でも、本当にそう思ってるから。
何かを貰わなくとも、言葉だけで、その気持ちだけで充分嬉しいよ。

No53.「いい趣味だな」 (国+豊)

「好きな子ほど、いじめちゃう。ってのあるじゃん?」
「あるね。瀬戸もそうゆうタイプなの?」
「んーん、違うよ。俺はね。」
「うん。」
「いじめられて、泣きそうになってるのを見るのが好き。」
「へえー…。いい趣味だね。」
「そうかな?」
「三村共々、いい趣味してると思うよ。
やっぱり長年の付き合いなんだな、って再確認できたよ。」

No54.「いい加減、怒るよ」 60が最初(国+杉+豊+三)

「いくらなんでもコレは、いい加減、怒るよ、きっと。」
「そうかな?」
「けど、この顔で怒っても迫力無いよな。」
「それを言ったらさ…。」
「しっかし、コレだけされてよく起きないよね。」
「張本人が何を言ってるんだか。」
「だってさ、一度やってみたい誘惑に駆られない?」
「まあ、否定はしずらいな。やられる方はゴメンだけどな。」
「油性ペンじゃないだけ、まだ良心があったってコト?」
「さすがにそれじゃ、帰れないだろうし。だから筆ペン。」
「そこで諦めないのが、褒めるべき点なのかな…?」
「好奇心には勝てないってコト。」

No55.「目開けてよ」 60・54続(国+杉+豊+三)

小声で、ひそひそ話す先には居眠りをしている杉村。
が、その顔は
額に肉の文字、瞼には目、頬には渦巻き、鼻の下にはちょび髭が描かれていた。

「折角だから、写真に収めておこうよ。」
「それを元に、強請るの?」
「そこまで非常じゃないよ〜!!」
「笑いのネタ?」
「まあ、そんな感じ。だからさ、早く目開けてよ。」

杉村が目を覚ますまで、あともう少し。

No56.「君が決めたなら」 (三国)

「お前が決めたなら、何も言わない。と言いたい所だけど…。」
「言えない、と。」
「ああ、俺の趣味とお前の趣味は、随分遠い所にあるわけでー…。」
「ふーん…。つまり、俺が選んだ物は嫌だと。」
「い、否。別に、そんなコトは、無い ぞ…?」
「別に無理しなくて良いよ。ホント、嘘が吐けないよね。大体、顔が引き攣ってるよ。」
「え?!」

No57.「悲しいね」 (国+豊+七)

「解り合えないコトって、悲しいね。」
「え、ああ。まあ、そうだね。」
「ホント、解ってくれると思ったのにな…。」
「はあー…。」
「ま、まあ、人それぞれ好みがあるわけだし。ね?」
「それは解ってるけどさ。」
「うん。こっちのが絶対合うと思うのになぁ…。」
「「目玉焼きには、絶対醤油(ソース)のが合うのに!!」」

No58.「何を言いたいんだ」 15絡み(豊+三)

「なあ、俺とそんな話ししたくない。ってどうゆう意味だと思う?」
「は?と言うか、そんな話しが何なのか解らないんだけど??」
「ああ、本。」
「本って…ノブさん絡み?」
「当たり前だろ。」
「うん、まあ。」
「で、どうゆう意味だと思う?」
「えー、そんなの簡単じゃない?
シンジは、お世辞にも国語の成績良く無いし、本なんか全然読まないし、
漢字も知らないし、よく間違えるし…。」
「…何を言いたいんだ。」
「話しするだけ無駄、ってコトじゃないの?」
「…やっぱそうゆう意味なのか…?」
「さあ〜?ホントのとこなんて、ノブさんにしか解ンないコトだし。
気になるンなら聞いてみれば?」
「まあ、な…。でも、そう言われたらショックだしな。」

(そんなさ、シンジがショック受けるようなコト、ノブさん言った試し無いと思うけどな…。
と、思うけど。コレは言わないでおこうかな。
シンジがしょぼくれてる姿なんて、滅多に見れないし。)

No59.「嫌だ」 (三国)

「もうスグ、試験だな。」
「そうだね。」
「…試験勉強とかしてるか?」
「まあ、それなりに。」
「ふうーん。…なあ。」
「何?」
「一緒に勉強しないか?」
「嫌だよ。」
「即答かよ!」
「うん。大体さ、そんなコト言って、真面目にやらないだろ?」
「…そんな、コトは、無い…ぞ?」
「目が泳いでるんですけど。」
「うッ。き、気のせいだろ?」
「はあー…。真面目に勉強する?」
「するする、絶対するから!」
「それじゃあ、結果に出してね。」
「結果…?」
「そう、全教科80点以上取って。」
「はあ?!んなの、無理に決まってるだろ!!」
「真面目に勉強したら取れるよ。もし取れなかったら…。」
「ちょ、人の話し…。つーか取れなかったら何かある、のか…?」
「金輪際一緒に勉強はしないから。」
「なッ?!」
「それじゃあ、頑張って真面目に勉強しようか?」
「……はい。」

No60.「もう遅い」 (国+杉+豊+三)

「アレ、ヒロキってば寝ちゃったの?」
「そうみたいだね。」
「しっかし、人ン家着て寝るなよなぁ。まあ、別に良いけどさ。」
「それだけ疲れてたってコトなんじゃないの?」
「でも、寝てても気難しい顔してるよね。」
「ああ。こんなんで休めてるのか?」
「そうだ!」
「何?」
「じゃーんッ!!」
「…筆ペン?」
「そう!コレで、ちょっと顔に悪戯しちゃおう〜!」
「え、それはちょっと……。って、もう遅いか。こうゆう時の行動って、異様に素早いよね。」
「当然でしょ!」
「居眠りしたヤツが悪い、ってな。」
「まあ、止めないけど。程々にね。」

△(04.10.07)

No61.「あの場限り」 59絡み(豊+三)

「はあー…。」
「盛大に溜息なんか吐いて、どうしたのさ?」
「…もうスグ試験があるだろ?」
「うん、そうだね。」
「数学・理科・英語はまだ良い。問題なのは、国語と社会だ!!」
「ああ、シンジ苦手って言うか壊滅的だもんね。」
「…はっきり言うな。」
「ゴメンゴメン。でもさ、今更どうしたのさ?」
「ああ、今までとは違うんだ。」
「そうなの?」
「ああ!!……はあー…、何だってあんなコト言ったんだ、俺。」
「何々?」
「国信にな『全教科80点以上は、さすがに無理だ』って言ったんだ。」
「あー、そう言えば、何かそんな約束したって言ってたね。」
「そしたら『あの場限りの出任せだったんだ』って言われて。
つい、そんなコトは無い!!何て言い返してしまった…。」
「成る程ね。」
「ああッ、ホントにどうしたら良いんだッ?!
んなの、無理に決まってるッ!!!!!」

No62.「そんな顔しない」 59・61続々(豊+三)

「随分、無謀な約束しちゃったんだね。シンジってば…。」
「ホントにな。身の程を知れって感じだ…。」
「よく解ってるじゃんか。」
「…。」
「あ、ゴメン!ゴメンってば!!だからもう、そんな顔しない!!」
「……。」
「うー…。あ、そうだ!!」
「?」
「じゃあさ、シンジも何か約束して貰えば?」
「何か、約束?」
「うん。シンジが全教科80点以上取れたら、ノブさんに何かして貰う。とかさ。」
「…国信に、何かして貰う…。」
「何かしら見返りを要求する、ってのも変な話しかもしれないけどさ。
そうゆう目標?そんなのがあったら、もっとやる気とか出るんじゃない?」
「確かに、それは美味しい…否、良いかもしれないな。」
「さりげに本音が出たね。」
「兎も角!それじゃあ一寸、国信の所へ直談判してくる。」
「まあ、頑張ってね〜。」

No63.「たまには良いよね」 59・61・62続続々(豊)

「冷静になってみると、随分勝手な提案しちゃった気がするなぁ。
勝手というか、シンジにとって有益で、ノブさんにとって無益?みたいな。
でもまあ、たまには良いよね。そうゆうのも。」

No64.「気になるんだ」 (飯+杉+豊+七)

「ちょっと気になるんだけど。」
「何?」
「好みのタイプって、どんなの?」
「好みのタイプ〜?」
「うん。俺はね、やっぱり一緒に居て楽しい子かな?あと、笑顔の可愛い子とか。」
「王道的だな。」
「でも一緒に居て楽しいってのは、確かにあるよな。」
「俺は…、自分の意思を持ってる気の強い人。かな。」
「「「ああ…。」」」
「俺は、そうだな…。活発な子、か。」
「へ〜え。なんかイメージ的に
『白いワンピースとか着て、白い帽子被った控え目な清楚な子』
って感じがしてたのに。」
「…どんなイメージだ。」
「あはは、でも解る気ぃする。でもさ、逆にそうゆう子じゃあ
お互い喋らずに黙ったまんま時間ばっか経過しそうな感じだからダメだって。」
「ああ、成る程!!」
「…お前等な、人をなんだと思ってるんだ。」
「んじゃあ、次は俺の番ね〜。」
「人の話しを聞け。」
「俺もやっぱり、一緒に居て楽しい子ってのが良いなぁ。で、物事はきはき言うようなの。」
「皆、バラバラだけど。基本的には『明るく元気な子』ってコト?」
「まあ、そう言えるかもしれないな。」
「結局の所、ありがちってやつ?」
「…かもしれない。」

No65.「過去に」 (三国)

「何もかも自身のコトを出来るようになって、生活・存在して行くのを独立って言うけど。
お前の場合は諦観の方が合ってるんだろうな。
過去に、起きたコトの違い。か…。」

No66.「僕が君なら」 (国信)

「僕が君ならー…、とか。
ソレってつまり、無いもの強請りだと思うんだけどさ。
そうゆうコトをするより、自身の良い所とかを探したり、伸ばしたりする方が有意義なんじゃないかって思う。
だけど、人間(ひと)は、無いもの強請りな生きモノなんだよね。」

No67.「駄々捏ねないでよ」 (国+豊)

「駄々捏ねないでよ、とか。流石にこの歳になって言われるコトって無いよね。」
「まあ、一般的にはそうだろうね。」
「と言うかさ、小さい頃は駄々だけど、大きくなると我侭に変わるって感じだよね。」
「うーん…、確かに境界線が微妙な所だね。」
「やっぱ、アレかな。その場に寝ッ転がったり、座り込んでりして。
地団太とか、い〜や〜い〜やって首振ったりするのが駄々?」
「そう、だねぇ…。実際、そうゆう光景って目にするコト無いけど。」
「でもある意味、子供の特権って感じもする。」
「ふふ、そうかもね。
けど、それで我が通り過ぎて成長すると、我侭になるのかもしれないね。」
「成る程。」

No68.「皆にね」 64続(国+豊+三)

「この間、皆にね『好みのタイプ』ってのを聞いたんだけどさ。」
「へえ、そうなんだ。」
「で、どんな答えだったんだ?」
「ケータがね『自分の意思を持った気の強い人』だって。」
「…何か凄い納得出来ちゃうのは、気のせい?」
「じゃないだろ。」
「だよね、他の皆もね、そこは凄い納得してた。」
「やっぱりさ『自分に無い物を持ってる人に惹かれる』ってやつかな?」
「だろうな。ま、アイツ自身もその辺のコトは、よく解ってるってわけだ。」
「だね。」

No69.「どっちがいい?」 (三国)

「なあ、山と海とどっちがいい?」
「谷。」
「じゃあ、晴れと雨。」
「曇り。」
「なら、朝と夜。」
「昼。」
「米とパンは?」
「うどん。」
「緑茶と紅茶。」
「烏龍茶。」
「白と黒。」
「グレー。」
「花と木。」
「草。」
「…犬と猫。」
「鳥。」
「……。」
「……。」
「お前、俺のコト嫌いだろう?」
「そんなコトないよ?」

No70.「覚えておくよ」 (三国)

「生まれ変わって、もう一度巡り逢い一緒になりたい。とか、恋愛小説やドラマなんかの
セオリーって感じだけどさ。」
「うん。」
「そんな非科学的なモノ、俺は信じない性質だけど。
でも、もし仮にそれが実現するなら。今度逢う時は、お前と幼馴染みになりたい。」
「…どうして?」
「問い返されても、答えに困るけどな。
もっとずっと小さい頃からの記憶を共有したいし、傍に居たいから。」
「……覚えておくよ。」

△(04.10.16)

No71.「それ好き」 (三国)

「それ好きなのか?」
「それって?」
「甘い物。」
「ああー…、別に好きってわけでも無いけど。」
「の割には、よく食べてるよな。」
「甘い物は秋也や、ちび達が結構好きだからね。よく作りはするけど。
別に嫌いじゃないけどね、好きとも違うかな。」
「なら、どうして?」
「俺が食べてるのは、これ以上体重が落ちない為かな。」
「へえー…。けど成果は、あんま出てないな。」
「…そうなんだよね。落ちはしないけど、増えても無いし。」
「そもそもお前の場合、食が細い上に、食べなくとも平気な所が問題だろ。」
「まあ、ね…。でも、こればっかりは治らないしさ。」

No72.「簡単だよ」 29理由 (三国)

「趣味って何だ?」
「敢えて上げるなら、釣りと読書かな。」
「一人静かに、っていうのが好きなのか?」
「違う。偶然そこにあっただけの手段。」
「偶然の手段?」
「そう、趣味=手段。手段の為の趣味。」
「よく解んないんですけど?」
「簡単だよ。何も考えずに済むなら、何でも構わない。それだけのコト。」
「あー…、そうか。」

No73.「ゆっくり行こう」 (三国)

「ゆっくり行こうぜ。」
「別に構わないけど、どうして?」
「そりゃあ勿論、お前と少しでも長く一緒に居る為に決まってんだ・ろ!」
「あー、はいはい。」

No74.「ヒントは」 (豊+七)

「入り口は1つ、出口は3つ。コレな〜んだ!」
「んー…ッと、ヒントは?」
「こんな簡単な問題、ヒントは無しだよ〜。」

No75.「いらない、のかな」 (?)

「いらない、のかな…?」

呟いた声は、誰にも届かずに。
只、手の上の箱を一人、見つめるコトしか出来なかった。

No76.「不確定要素」 (飯+杉)

「不確定要素…。」
「どうかしたか?」
「うん。何となくこの言葉ってさ、七原を連想させるなと思って。」
「……ああ、確かにそんな感じするな。」

No77.「なめるな」 (三国)

「…ちょっと、何するのさ。」
「あー?手持ち無沙汰なんだって。」
「だからって、人の耳朶を舐めるなよ。」

No78.「読んでみて」 (杉+七+三)

「あー…、かったりぃ。」
「俺も、こうゆうのちょっと苦手…。」
「大体何だって、こんな面倒なコト課題に出すかな。」
「もっと楽なのが良い。」
「だよなー、やる気でねぇ…。」
「…おい。」
「あー、何だよ?」
「2人共、あの張り紙を読んで見ろ。」
「んーっと…『図書室は静かに』」
「…。」
「「スミマセンでした。」」

No79.「良いなあ」 (豊+三)

「良いなあ…。」
「何が?」
「朝昼晩・四六時中、国信と一緒に居られて七原が羨ましいなあ。と。」
「あー…、うん。そう、だ ね。」
「なあ。」
「今度は何?」
「もし仮に例えば、俺と七原。もしくはお前と国信の立場が逆だったら。
今、この状況にも多少也とも変化とかってあんのかな?」
「えー。そりゃあ有るんじゃないの?
まあ、最終的に知り合うコトは、きっと変わり無いだろうけど。」

No80.「結構な事だね」  (三国)

「進路希望、かぁ…。」
「まだ先の話しだと思ってたのに、あっという間なんだね。」
「もう決まってるのか?」
「うーん…、明確な物は、見えて無いのが正直な所かなぁ。」
「俺はバッチリ、決まってるぞ。」
「そうなの?」
「ああ、卒業しても今と変わらずお前の傍に居るからな!
一年、五年、十年後。この先ずっと。それでいつか、一緒に暮らそうな。」
「それは、結構な事だねー…。と言いたい所だけど。
何か根本的に、論点がずれてない?」
「細かいコトは気にすんなって。夢だろ、希望だろ?
だからコレは、一番叶えたい、絶対に現実にさせる未来だ。」
「……うん。現実になったら…良いね。」

△(04.11.30)

No81.「気持ちいい」 (三国)

「あー、夏限定で抱き枕になって欲しい。」
「絶対に嫌だよ。」
「まあ細かいコトは、気にしない。」
「無理だから。」
「こうしてるとホント、お前ひんやりしてて、気持ちいいよな。」
「俺は暑苦しくて、鬱陶しいよ。」

No82.「簡潔に頼む」 (杉+七)

「それでさ、ふわふわした感じでぽよぽよしてて。」
「…。」
「それをガーッとして、スパッとして。」
「……。」
「こうゆう、つるっとした触感を…。」
「…あのな、話しの途中で悪いんだが、ちょっと良いか?」
「ん〜、何?」
「抽象的ではなく、具体的にだな。もう少し解りやすくとゆうか簡潔に頼む。」

No83.「理由は?」 (杉+豊)

「何だか俺は、最近遊ばれてるような気がするんだが…?」
「ヒロキってば、今更気付いたの?」
「……。」
「あははは〜、嘘嘘、冗談だって!!」
「…とてもそうは聞こえ無いんだが?」
「気のせい!!」
「そう、か…?」
「そうだって。大体ヒロキだから、そうゆうコトするんだし。」
「どうゆう意味だ?理由は?」
「だってさ、一々真面目に反応してくれるのってヒロキだけじゃん。」
「そんなコト無いだろう?」
「有るよ〜。シンジやノブさんには、簡単にあしらわれちゃうし。
シューヤはぽやぽやしてるから意味無いし。
ケータは、何でもスグ重く受け止めて落ち込むからさぁ。
張り合いあるのはヒロキだけなんだもん。」
「……それはつまり、やはり遊ばれてるという意味じゃないのか…?」
「あはははは〜。」
「…笑って誤魔化すな。」

No84.「間違ってるなんて」 (国+豊)

「テストとかで、勉強した所がバッチリ出ると『良しッ!』って思うじゃない?」
「そうだね。」
「自信満々で答え書いたのに、返却されたらバツで、
『間違ってるなんて…!』ってショックを受ける時もあるんだよね…。」
「…あったの?」
「うん…。こうゆう時って、普通に間違えたよりも、ショック倍増だよね…。」

No85.「苦労性?」 5&47絡み (国+杉+豊+三)

「…何だか最近、胃が痛くなるコトが増えた気がする。」
「胃?」
「ストレスとか?」
「よくは解らないが、そうなのかもしれない…。」
「それじゃあ、神経性胃炎?」
「何々、ヒロキってばもしかして苦労性?」
「言われてみれば、杉村ってそんな感じするよね。」
「だな。」
「優しく、親切すぎて報われない感じ?」
「「そうそう。」」
「…。」
「まあ、兎も角。お大事にね。」
「……ああ。」

No86.「考えておいてね」 (国+豊+三)

「瀬戸は、将来なりたい職業ってある?」
「俺?うーん、そうだなぁ…。
何か人の為になるような、それでいて笑顔を向けられるような職業に就きたいかなぁ。」
「お前らしいな。」
「そうだね。凄く瀬戸らしい考えだと思う。」
「そうかな?」
「うん。頑張って実現させてね、応援してるから。…三村は?」
「俺か?俺はな…、開発者とか技術者とか。」
「へ〜え。うん、でもそれもシンジらしいかもしれない。」
「それも良いと思うけど、俺的には三村にもっとよく合ってると思う職業あるんだよね。」
「何々〜、聞きたい!」
「うん。ホストとか。」
「ああ!」
「あと、結婚詐欺師?」
「あはははは〜。確かに、シンジにピッタリかもしれないッ!!!」
「お前等なぁ、何言ってんだッ!!
つか百歩譲ってホストは良いとしても、結婚詐欺師って職業じゃないだろ?!」
「でも、合ってると思うし。」
「うん。」
「だからまあ、考えておいてね。」
「何を考えておくんだよ!!俺は開発者か技術者にだな。
……って、人の話し聞けよな…。」

No87.「貸して」 (国+豊)

「気軽に貸してよ、とか。貸しにしておいてって、ノブさんには言い辛いよね。」
「そう、どうして?」
「えー…、何て言うか。後が恐い感じ?」
「へえー…。瀬戸も結構言うようになったよね。」
「えーっと…。」
「ふふ、それじゃあ期待に応えないといけないよねぇ。」
「え、あの、否。別にそういう意味じゃあ…」
「俺の貸しは、高く付くよ?」
「嘘嘘、冗談だってばッ!!!今のナーシ、取り消し!!!」
「却・下(ニッコリ)」
「うわ"ーんッ。」

No88.「解ったから」 59・61・62続々々(三国)

「国信!!」
「…何?」
「この間のコトだけどな。」
「この間?」
「試験の!!」
「ああ、全教科80点以上取る。ってやつ。」
「そうだ。」
「で?」
「俺が全教科80点以上取ったら、何かしてくれ。」
「ソレはつまり、見返りを要求するわけ?」
「ああ!」
「そんな、試験ってそうゆうモノじゃないと思うんだけど。」
「解ってる!けどなあ、このままじゃやる気も削げる。
こう、目標とゆうかだな。何かがあれば、より一層頑張ろうという気になるだろ!?」
「ああ、もう。解ったよ、解ったから。」
「ホントか?!」
「うん。」
「じゃあ、どうしてくれる?」
「うーん…。そうだな、全教科80点以上取ったら…。」
「取ったら?」
「……三村の言うコト、1つだけ何でも聞いてあげるよ。」
「!本当だな、絶対だぞ。しっかり聞いたからな、今更取り消しとか無しだからな!!」
「解ってるよ。」
「よし、やる気出てきたぜ。」
「何か不純な動機だけど、頑張って。」
「おう!」

No89.「だからこそ」 (三国)

「笑い方の話しだけど。」
「?」
「俺の笑い方は気に障らなかったの?」
「根本的に系統が違うだろ。」
「系統?」
「有無を言わせない、それ以上踏み込ませない雰囲気があるし。」
「ふーん…。」
「だからこそ、ソレに気付いた時、俺的にはショックの割合のが大きかったな。」

No90.「いいコンビだよね」 (国+杉)

「なんだかんだ言ってもあの2人、仲良いよね。」
「…そう、か?」
「うん。」
(俺には、苛めっ子と苛められっ子にしか見えんが…。)

△(04.10.30)

No91.「何あれ?」 90続 (豊+七)

「何あれ?」
「うーん、…っと。シンジなりの愛情表現というか、コミュニケーション法?」
「へえー。こうして見ても、やっぱりあの二人って仲良いんだな。」
「あー…。シューヤはホントに、素直だね。国宝級。」
「?」

No92.「みっともない」 (国+豊)

「みっともない、って形容するのって、以外と難しいよね。」
「例えば?」
「服が着崩れてるのとか、部屋が片付けられてないのは『だらしない』になるでしょ?」
「そうだね。」
「すると、みっともないって言葉を使う時って言うのはー…。」
「言うのは?」
「誰かさんの行き過ぎた行動やら態度。とかー?」
「ピンポイントで、誰かさんの見当が付くのも、どうなんだろうねぇ。」
「やっぱそこは、アレじゃない?」
「?」
「愛の力、ってや・つ!」
「……そうゆう所、お互い親友同士なんだなってつくづく実感するよ。」

No93.「忘れてしまえばいい」 (国+豊)

「嫌なコトなんて、忘れちゃえばいいって思うけどさ。」
「うん。」
「どっちかっていうと、嬉しかったコトや楽しかったコトなんかよりも、覚えてる物だよね。」
「そうだね。そうゆう方が、記憶に残り易いんだろうね。」
「逆のが断然良いと思うけどなー。」
「まあね。そうゆう瀬戸の忘れたいような嫌なコトって?」
「えー。内緒!!」

No94.「嬉しいなあ」 (三国)

「世の中は、何で出来てると思う?」
「大切なモノと、そうでないモノ。」
「お前にとって大切なモノは?」
「肯定。心の底から嬉しいなあとか、揺さぶられるような
今まで持っていた思考が覆されるコトを与えてくれたモノ。」

No95.「嘘なんてつきません」 (三国)

「…いつか、俺のコト見限る時がくるのかな?」
「何、突然?」
「別に、なんとなく。」
「ふーん…。見限って欲しいの?」
「欲しくない。」
「それなら、そんなコトしないよ。」
「ホントに?」
「嘘なんてつきません。と言うか、寧ろ逆の可能性のが高いんじゃないの?」
「そんなコトない!」
「なら、いつかのコトなんて考えるの止めなよ。
先のコトを考えて、怯えて過ごすコト程、時間の無駄で無意味なコトはないよ。」
「…そう、だな。」

No96.「起きなよ」 (国+七)

「朝だよ秋也、起きなよ。」
「うー…、あと5分…。」
「そう言って起きた試しないだろ。」
「うー…、むー…。」
「今日出掛けるんでしょ?」
「…う、ん…。」
「楽しみにしてたんだから、早くしないと遅刻するよ。」
「それは、…嫌かも。うー…おはよ。」
「おはよう。いい天気になって良かったね。」
「…ん。」
「ほら、早く顔洗ってきちゃいなよ。」

No97.「何処に行こうか」 (三国)

「何処に行こうか?」
「お前と一緒なら、何処でもい・い・ぜ!」
「……寒ッ。前言撤回、今スグ帰って良いですか?」
「何言ってんだよ、お楽しみはコレからだろ。」
「…そう、だよねー……。」
「ほら、早く行くぞ!」

No98.「証だよ」 (三国)

「証だよ。」
「何の?」
「永遠とか、非現実的なコトなんて信じちゃいないけどさ。」
「うん。」
「だけど稀に、そうゆうモノも信じてみたくなる時があったりする。」
「…うん。」
「だから、より一層真実観が持てるように。目に見えた証とか、あれば良いのにな。」
「そう、だね…。」

No99.「正反対」 (国+豊)

「一般的に、正反対の方が合う。とか言うけどさ。」
「うん。」
「案外あてになら無いよね。」
「そう、だね。」
「あの二人とか見てると、特にそう思う。」
「ははは。」
「でもさ、自分と同じような相手ってのも、ちょっと微妙だよね。」
「まあね。」
「中々難しいモノだね〜。」

No100.「よし、完璧」 (国信)

「よし、完璧。」

洗濯物の、最後の一枚をピンッと皺を伸ばして干し終える。
雲一つ無い青空の下、風に靡き揺れる景色に、知らず目元が細んだ。

△(04.11.06)


台詞で100題